10/30オンライン開催 「ファンダメンタルズ トーク vol.03 脳が世界を感じるしくみ ―匂い空間における探索―」
2020年10月15日
オンライン連続セミナー「ファンダメンタルズ トーク」では、「ファンダメンタルズ バザール」当日の交流をより深いものとすることを目的に、人文・美術分野の専門家を招聘して科学の本質や美術の本質にまつわる多様な視点を提供する包括シリーズと、隣接部会のメンバーが所属する研究機関の研究者が自身の研究内容を伝えるサイエンスシリーズを、全10回、月に1度程度交互に実施してゆきます。
ファンダメンタルズの企画趣旨の説明会を兼ねています。是非お気軽に質問をお寄せください。
第3回目となる今回は、脳神経科学者をお招きし、脳が世界を感じるしくみを匂いから探ります。
スピーカー
風間北斗 (理化学研究所 脳神経科学研究センター 知覚神経回路機構研究チーム チームリーダー)
ミシガン州(アメリカ)生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士号取得。ハーバード大学大学院医学系研究科神経生物学科博士研究員などを経て、2010年より現職。2011年からは東京大学大学院総合文化研究科客員准教授も務める。
https://cbs.riken.jp/jp/faculty/h.kazama/
http://kazama.brain.riken.jp/index_jp.php
モデレータ:阿久津弥恵 (JACST隣接領域と連携した広報業務部会/理化学研究所 脳神経科学研究センター アウトリーチ)
テーマ
「脳が世界を感じるしくみ ―匂い空間における探索―」
あらゆる感覚は脳の中で生まれます。では一体、脳内の細胞の活動だけからどのようにして鮮やかな知覚が生成されるのでしょうか。ヒトの脳には、何千億という数の細胞がぎっしりと詰め込まれており、それらが織りなす回路が働くしくみを解き明かすのは容易ではありません。そこで、まずはヒトの脳と類似した機能と構造を持ち、かつ比較的単純な動物の脳を理解することが、脳の根本的な作動原理に迫る為の足がかりになるのではないかと考えました。本講演では匂い空間に身を投じて、「なぜ匂いを心地良いあるいは不快と感じることができるのか」、及び「なぜ複数種類の匂い分子が混ざった物を単一の匂いオブジェクト(例えばバラの匂い)として認識できるのか」という二つの問いに対峙することで見えてきた、脳が世界を感じるしくみの一端を最新の研究成果と共にご覧にいれます。
プログラム
18:00-18:10 「ファンダメンタルズ バザール」趣旨説明と講師紹介
18:10-18:50 講義
18:50-19:00 Q&A
*講義は1部と2部に分れています。1部終了までにご質問があれば、2部に移る前に回答する時間を設けます。
**当日の状況により、時間は前後する可能性があります
概要
タイトル: ファンダメンタルズ トーク vol.03 脳が世界を感じるしくみ ―匂い空間における探索―
日 時: 2020年10月30日(金) 18:00- (60分程度)
会 場: オンライン開催(JACST 隣接領域と連携した広報業務部会 Youtubeチャンネル)
対 象: 現代の美術に携わる方々、最先端科学を中心とした分野の研究者、中高生/大人
参加費: 無料
定 員: なし
申 込: なし
主 催: 科学技術広報研究会(JACST)隣接領域と連携した広報業務部会
共 催: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
助 成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
協 力: 大阪大学大学院理学研究科