2021/05/12
2021 年 6 月 6 日、科学技術広報 研究会(JACST) 隣接領域と連携した広報業務部会は、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)と共催、大阪大学大学院理学研究科の 協力を受け、科学者とアーティストの交流を広く一般にひらく「ファンダメンタルズ バザ ール」を無観客生配信します。
(主旨)
ファンダメンタルズという呼称は、ファンダメンタル−−基本、根本、基礎を追うことを行 う人たちという意味で名付けています。科学と美術は、方法、出力、マナー、全てが大きく 異なりますが、基本、根本、基礎を追うという 1 点においては等しいといえます。幾層もの 異なりを飛び越えて、もし両者がその 1 点において正しくまみえることができたならば、 それは"真理"や"普遍"に触れることであるでしょう。もし彼らがまみえるその場が広く一般 にひらかれるならば、それは科学と美術が新たに社会とつながり直す試みとなるでしょう。 初回となる今回参加するのは、公募にて集まった 20 名のファンダメンタルズ。(応募いた だいた参加者からの要望で、事務局がコーディネートした科学者も含みます)
(実施内容) 前日となる 6 月 5 日、科学者とアーティストは日本科学未来館(東京都江東区)に設営さ れた 20 の展示ユニットにおいて、4 つの島にわかれて自身の活動を他の科学者・アーティ ストに向けて発表します。こちらは非公開です。翌6日、科学者とアーティストが交流を行うオンサイト会場(日本科学未来館、無観客)を 生配信し、科学者とアーティストの交流を広く一般にひらきます。要参加登録。
6日の実施プログラム 1 科学者とアーティストの対話 配信(1 セッション 90 分、全 10 セッション) 無観客で開催している会場での科学者とアーティストの対話を、1 組ずつ生配信します。モデレートは哲学者が行います。 2科学者とアーティストの対話 ワークショップ(1 セッション 90 分、全 10 セッション、
定員若干名)単に1の対話を聞くだけでなく、多様なバックグラウンドを持つ来場者と共にそれが自分にとってどういうことなのか考えてみる時間を持ちます。ゴールは設定しません。※参加登 録とは別に時間指定での事前予約が必要です。来場者同士の対話は非公開となります。
1、2共通 1 セッションごとのタイムテーブル
00:00-00:30 科学者とアーティストの対話 前半
00:30-00:40 来場者同士の対話/視聴者からの質疑
00:45-01:15 科学者とアーティストの対話 後半
01:15-01:25 来場者同士の対話/視聴者からの質疑
参加する科学者・アーティスト・哲学者: アーティスト
うしお、木村亜津、黑沼真由美、澤崎賢一、古谷咲、前川紘士、水上愛美、山根一晃、山本篤、Nerhol 科学者
石河睦生(医用工学)、石津智大(神経美学)、一ノ瀬俊明(都市環境学)、冨田秀一郎(発 生生物学)、中島啓(幾何学的表現論)、波多野恭弘(非平衡物理学)、藤田智弘(天体物理 学)、水元惟暁(生態行動学)、湊丈俊(表面界面科学)、Hannes Raebiger(物性物理学)
哲学者
梅田孝太(ドイツ哲学)、桑原俊介(美学)、小平健太(ドイツ哲学)、永井玲衣(倫理学)
イベント概要 タイトル:ファンダメンタルズ バザール 開催日時 2021 年 6 月 6 日(日)12:00-16:30 場所:日本科学未来館 7 階 木星(無観客生配信) 対象:高校生以上 参加費:無料 主催 科学技術広報研究会(JACST) 隣接領域と連携した広報業務部会 共催 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) 助成 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 協力 大阪大学大学院理学研究科 アートワーク:櫻井崇史 デザイン:牧寿次郎 会場制作:奥多摩美術研究所
参加方法
視聴には、ファンダメンタルズウェブサイトから視聴申込が必要です。後日のアーカイブ配信は予定していません。 https://fundamentalz.jp
ワークショプへの参加には別途参加申込が必要です(6 月 3 日申込締め切り) なお、ご希望される方にはチラシと参加者総覧兼ポスターを郵送します。視聴申込み時に郵 送先をお知らせください。
ファンダメンタルズ プログラムとは − 交流環境を整備する より"適切"な科学像・美術像が結ばれることにより、科学と美術が広く"一般的"な存在にな ること、ひいては広く評価主義とは異なる評価体系が準備されること、アート&サイエンス の文脈において、"真理"探究としてのアート&サイエンスが立ち上がることを期待。 そのために 5 年間、実践的に次を試みます(1)科学者・アーティスト間の汎用的な交流と その開示モデルを構築すること、(2)科学者・アーティストの交流プラットフォームを形成し広く一般的に拡張していくこと、(3)まだ見ぬ真理を追うことの重要性について、広く世論の合意形成に努めること。 これまでに、2020 年 8 月より毎月 1 回科学・人文・芸術系の専門家にファンダメンタルな トークを提供したオンラインセミナー「ファンダメンタルズ トーク」を開催。今年 2 月に はファンダメンタルズ バザールの参加者公募を行いました。
科学技術広報研究会とは 科学技術広報研究会(JACST:Japan Association of Communication for Science andTechnology)は、研究機関や大学などの広報担当者が、所属する組織の枠をこえて、広報活動における課題を共有し、それらを通してお互いに助け合い、共に成⻑していくことを目指したインデペンデントな互助組織です。2007 年に設立され、現在約 130 機関から約 200 名 の広報担当者が参加しています。 隣接領域と連携した広報業務部会は、JACST にある部会の 1 つで、大阪大学大学院理学研 究科、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、人間文化研究機構、人間文化研究機構 総合地球環境学研究所、理化学研究所 脳神経科学研究センター(CBS)等に所属する広報担当者から成ります。例えば芸術や哲学など科学と隣接していると思われる分野と連携した広報業務を実践的に研究することを目的としています。
カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)とは 2007 年、文部科学省による事業「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に採択さ れ、東京大学をホストとして発足。世界中から集まった約 100 名の数学、物理学、天文学など 3 つの領域の研究者が連携し、宇宙の 5 つの謎;宇宙の始まり、終わり、何でできてい て、どのような法則が働いているのか、我々は何故宇宙に存在するのか、の解明に取り組んでいます。2012 年には米国 Kavli 財団から寄附を受けて、数物連携宇宙研究機構 (IPMU)から、カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU) と改称。多数の国際共著論文と高被引用論文を輩出しています。2018 年から素粒子論を専門とする大栗博司が機構⻑。2014 年か ら、機構の研究者と、哲学・美術分野の専門家との交流プログラムを実施しています。
連絡先 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 広報担当 / 科学技術広報研究会 隣 接領域と連携した広報部会 会⻑ 坪井あや E-mail:contact_at_fundamentalz.jp *_at_を@に変更してください TEL: 04-7136-5981 (固定)
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