2022年8月6日(土)と7日(日)の2日間、ファンダメンタルズプログラム実行委員会は、科学技術広報研究会(JACST)隣接領域と連携した広報業務部会と、理化学研究所iTHEMSと共催、大阪大学大学院理学研究科の協力を受け、今年で2回目となる「ファンダメンタルズ バザール一般公開」をオンライン開催します。哲学研究者の媒介で科学者とアーティストが正しく出会うーー”邂逅”する手探りの試みを、2日間限定で、オンラインにて一般公開するものです。
>視聴する (8/11-16のお盆期間中、プレイバックとして再公開します)
ファンダメンタルズという呼称は、ファンダメンタル−−基本、根本、基礎を追うことを行う人たちという意味で名付けています。科学と美術は、方法、出力、マナー、全てが大きく異なりますが、基本、根本、基礎を追うという1点においては等しい一面があります。幾層もの異なりを飛び越えて、もし科学者とアーティストがその1点において正しく出会うことができたならば、それは"真理"や"普遍"に触れることではないでしょうか。もし彼らが出会うその場が広く一般にひらかれるならば、それは科学と美術が新たに社会とつながり直す試みとならないでしょうか。
今年で2回目となる「ファンダメンタルズ バザール 一般公開」は、主に自然科学の研究者6名、現代美術のアーティスト11名に加えて、形而上学を専門の1つとする3名の哲学研究者を迎えて実施した、6組の対話をオンライン公開、及び対話プログラムを実施するものです。
現代美術のアーティスト、自然科学の研究者、哲学研究者。それぞれ専門性が高く、接点が持ちづらい特殊な輩に映っていないでしょうか。アウトプットを見ると異なって見える彼らですが、何か根本・根源ーファンダメンタルに通ずるものを追っているという1点で横串が通ります。この1点で、3者が話をするとどうなるかというと、本当にフラットに重要な話ができる浮いた空間ができます。
この、手探りで期待に満ちた稀有な空間を広く共有するため、ファンダメンタルズ バザール一般公開では2つのプログラムを用意しています。1つには、配信を通じてこの稀有な空間を目撃いただき、もう1つにはオンラインの対話プログラムを通じて、ファンダメンタルズが作る浮いた空間を擬似体験していただければと思います。
目次
参考
期間限定配信
哲学研究者が媒介する、科学者とアーティストの対話6組を、会期中限定で配信します。
申込は不要でどなたでもご覧いただけます。アーカイブ配信の予定はございません。
*2日間で6本のクリップを見るのは難しいということを考慮しまして、お盆期間の8/11-16まで、プレイバックとして再度公開することにしました。
ラインナップ
一ノ瀬俊明(都市環境学) × 大槻唯我(アーティスト) × 佐藤真人(西洋近世哲学)
大黒達也(神経科学/計算論的音楽学) × 三好由起(アーティスト) × 桑原俊介(美学)
寺田健太郎(宇宙地球化学) × 北野謙(アーティスト) × 佐藤真人(西洋近世哲学)
難波亮(理論的宇宙論) × 安里槙(アーティスト) × 増山浩人(ドイツ哲学)
巴山竜来(数学/グラフィックスプログラミング) × 山本雄基(アーティスト) × 桑原俊介(美学)
福永真弓(環境社会学) × 吉田ゆう(アーティスト) × 増山浩人(ドイツ哲学)
配信期間
2022年8月6日(土)10:00ー7日(日)24:00
会場
対話プログラム
このプログラムには、科学に関心のある方、アートに関心のある方、双方が集います。異なる背景を持つ人との視点の交換を通じ、ファンダメンタルズが経験したものと同様の浮いた空間を体験いただければと思います。
本プログラムは、参加ファンダメンタルズを対象とした非公開の対話プログラム「ルーム」が元になっています。ゴールは設定せず、できるだけ多くの視聴者と視点の交換ができる、実験的なオンラインプログラムです。なかなか稀有な機会と思います、この空間、ぜひ経験していただければと思います。参加は無料ですが、事前申込みが必要です。非公開。
日時
2022年8月7日(日)
午前の部:10:00ー12:30
午後の部:14:00ー16:30
ラインナップ
午前の部:「ヒトといきもののあわいー環境」 福永真弓(環境社会学) × 吉田ゆう(アーティスト) × 増山浩人(ドイツ哲学)
午後の部:「主観と客観のあわい」 難波亮(理論的宇宙論) × 安里槙(アーティスト) × 増山浩人(ドイツ哲学)
※収録を視聴しての対話になります。上記登壇者は参加しませんのでご注意ください。
タイムライン
午前 | 午後
10:00 | 14:00 イントロ
10:05 | 14:05 「ファンダメンタルズ バザール」収録前編の視聴
10:50 | 14:50 4名程度で意見交換
11:05 | 15:05 Break
11:15 | 15:15 「ファンダメンタルズ バザール」収録後編の視聴
12:00 | 16:00 4名程度で意見交換
12:15 | 16:15 クロージング
会場
zoomを使用
対象
18歳以上、どなたでも
申込
>申込フォームへ (締め切りました)
定員
各回15名程度。申込多数の場合は抽選。
参考
参加研究者・アーティスト・哲学研究者
研究者
アーティスト
哲学研究者
佐藤真人(西洋近世哲学, 法政大学 准教授)
桑原俊介(美学, 上智大学 准教授)
増山浩人(ドイツ哲学, 電気通信大学 准教授)
イベント概要
タイトル:ファンダメンタルズ バザール 一般公開
開催日時 2022年8月6日(土)―7日(日)
場所:オンライン開催
内容:
期間限定配信
対話プログラム(8月7日開催、要申込)
主催:ファンダメンタルズプログラム実行委員会
共催:科学技術広報研究会(JACST)隣接領域と連携した広報業務部会、理化学研究所 iTHEMS
協力:大阪大学大学院理学研究科
協賛:NPO法人ミラツク
企画:JACST 隣接領域と連携した広報業務部会(部会長 坪井あや)
アートワーク:櫻井崇史 デザイン:牧寿次郎 会場制作:駒場小空間, 奥多摩美術研究所
ファンダメンタルズ プログラムとは
最先端科学を中心とした分野の研究者と現代の美術を中心とした作家のことを、共に何か“普遍”に通ずるものを追うものとして”ファンダメンタルズ”と名付けます。
ファンダメンタルズが交流ができる環境を整備し(1)、目先の意味を超えて何か普遍に通ずるものを追うということ自体に大きな意味があることを広く世間一般に広報、合意形成していきます(2)。
この2点により、科学・アート・社会を新たに結びつけ直し、各領域を活性化させること、それが新たな理念・文化を醸成することを目指すのがファンダメンタルズ プログラムです。
科学技術広報研究会とは
科学技術広報研究会(JACST:Japan Association of Communication for Science and Technology)は、研究機関や大学などの広報担当者が、所属する組織の枠をこえて、広報活動における課題を共有し、それらを通してお互いに助け合い、共に成長していくことを目指したインデペンデントな互助組織です。2007年に設立、現在約130機関から約200名の広報担当者が参加しています。
隣接領域と連携した広報業務部会は、JACSTにある部会の1つで、大阪大学大学院 理学研究科/基礎工学研究科、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、東北大学病院等に所属する広報担当者やURA等から構成されています。例えば芸術や哲学など科学と隣接していると思われる分野と連携した広報業務を実践的に研究することを目的に活動しています。
お問合せ
科学技術広報研究会 隣接領域と連携した広報部会 会長 坪井あや
E-mail:contact_at_fundamentalz.jp
*_at_を@に変更してください
ファンダメンタルズWebサイト・SNSアカウント
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