ファンダメンタルズ プログラムは、科学者と美術家に、高い専門性を持つ参加者による、純度が高くお互いの特徴を活かし合う1対1の長期対話の機会を提供するプログラムです。両者の交流プロセスを広く一般と共有することで、新たな社会的価値を生むことを目指しています。
この度、2025年度の参加者を科学者、美術家ともに10名程度募集します。 応募期間終了後、運営が参加資格を確認し、応募者多数の場合は互薦会を開催のうえ、本プログラム参加者を決定します。なお、今年度のオンサイトプログラムは全て山口県での開催になります。
応募期間:2025年3月3日(月)ー3月31日(月)
【お知らせ】
2025/03/03
【アジェンダ】
プログラム実施目的
真理を求める科学者と、個別具体の経験から思考する美術家。両者を【ファンダメンタル(基本、根本、原理)を追うことを行う人たち】という意味で"ファンダメンタルズ"と呼んでいます。両者が個人として共に基底にたったとき、普遍の生成への道筋が拓けるという前提のもと、以下3点により科学・アート・社会を新たに結びつけ直し、各領域を活性化させること、それが新たな文化を形成することを目指すのがファンダメンタルズ プログラムです。
(1) このプログラムに参加することで、様々な分野の科学者と美術家に、当面はわからない、辿り着けないこと( 普遍) を希求する機会を提供する。
(2) 個人を基盤に置いた、科学と美術を普遍を通じてつなぐ試みを広く一般に拓くことにより、科学とアートと社会を新たに繋ぎなおす。
(3) (1)と(2)のための汎用的な仕組みを実践的に生成、広く共有していく美術家と科学者の
ペアリングについての指標
交流モデル
交流プラットフォーム及びコミュニティの形成
社会との交流モデル
参加要項
参加資格
以下を全て満たす方
ペア形成プログラム「ファンダメンタルズ バザール」2025年 6月21日(土)-22日(日)における全プログラムに参加可能な方(開催場所:山口市内で調整中*)。
応募者多数の場合に開催される互薦会(4/12(土) 13:00-17:00 オンライン開催)に参加可能な方。
運営が提供するプログラム遂行に必要な用務に積極的に参加いただける方
本プログラムは専門家を対象としています、一定の経験(キャリア)を積んだ方。
<科学者(学生は不可)>
人文社会科学を含む科学分野で研究している方
原則研究機関に所属している方
科研費等外部資金獲得経験のある方
<美術家>
現代美術およびそれに近いジャンルで活動している方
継続して5年以上作品を公の場で発表している方
募集人数
科学者10名、アーティスト10名程度(申込多数の場合は互薦を行います)
参加費
無料
活動補助金
原則補助金・制作費・旅費は支給しません
申込み方法
ファンダメンタルズ プログラムについて確認の上、下記申込フォームから
必要事項を記入の上送信してください
同意書をダウンロードの上サインをして送信してください
申込み締切
2025年3月31日(月) 23:59
参加資格の確認結果および互薦会詳細のご案内
2025年4月6日(日)に応募者全員にメールでご連絡いたします。
提供プログラム
ファンダメンタルズ バザール(6月開催)
3つの方法でパートナー候補と交流し、パートナーを決定する
チョークトークによる研究・制作の紹介
哲学研究者を交えた対話
直接的な交流セッション
パートナーとの継続的な交流とその支援(7月-12月)
パートナーとの自主的・自律的な交流
参加者同士の交流
オンラインサロン「ルーム」(月1回)
進捗共有会「パーク」(3ヶ月に1回)
専用Discordサーバーでの交流
ファンダメンタルズ フェス(詳細未定)
当面の交流成果の展示
口頭発表
市民との共有プログラム
ジャーナルの発行(準備中)
テキストを中心とした誌面上での交流
詳細フロー

3月:応募
応募時に、希望するパートナーの活動領域を、仮に3ー5つ指定してください。
<美術家の方>
参考までに、科学の研究領域については、科学技術広報研究会メンバーが所属する機関とそのコンテンツのリスト(54機関、273コンテンツ)をご覧いただけます*1。>こちら
4月12日(土) 13:00〜17:00(予定):互薦会/面談
応募者多数の場合は、運営による参加資格確認後、互薦会*2,3をオンライン開催し、バザール参加者を決定します。
事務局がバザール参加者と個々にオンラインで面談を行います。パートナーの要望について伺います。
5月:科学者/美術家をコーディネート
面談を元に、事務局が応募者1名につきパートナー候補を3-4名程度コーディネートします
6月21日(土)-22日(日):「ファンダメンタルズ バザール」
対面形式で開催する交流イベント。プログラムは下記の3要素から構成されます(一部、一般公開あり)。 a)紙とペンだけのプレゼンテーション b)哲学研究者を介した交流 c)パートナー候補同士の直接的な対話による交流の3つから構成されます。
7月:パートナーの決定
バザール参加者に事務局がマッチングの可否を通知します
7月:運営によるヒアリング1
マッチングが成立した場合、運営から担当がつきます。担当立ち会いのもと組ごとに面談を行い、今後の交流の方針を決めていきます
7月ー:科学者と美術家の交流
形成されたペアは、自主的・自律的に交流を行います。交流のサポートして以下のプログラムを実施します。
「ファンダメンタルズ ルーム」:イベントのない月の最終水曜日
ぺアの交流促進に加えて、ペア以外の参加者同士の交流の機会を作るため、毎月1回オンラインで開催する1-2時間ほどの交流会。参加者からも対話のテーマを募りながら開催します。
「ファンダメンタルズ パーク」:9月、及び2026年3月の2回
ペアが成立した科学者とアーティストの交流の進捗共有と情報交換を行うため、年2-3回、オンラインにて定期開催します。
第三の視点を導入するため、哲学研究者も参加し、話題提供、意見交換等を行います。
2026年1月(仮):「ファンダメンタルズ フェス」:
交流中の科学者とアーティストの交流の途中経過を、口頭発表と、資料等(作品を含む)の展示を通じ、社会と共有するための展覧会に似た形式で開催するイベントです。
3月:運営によるヒアリング2
運営立ち会いのもと組ごとに面談を行い、この1年の振り返りと次年度継続の有無、次年度の交流の仕方について設計します。
留意事項
プログラムの円滑な運用の観点から、面談の前及び後で、事務局が審査を行うことがあります。その場合は結果を速やかに通知しますが、審査の経緯、結果に関する個別のお問合せは受け付けいたしません。あらかじめご了承ください。
必ずしもご要望いただいたパートナーをコーディネートできるとは限りません。ご要望に沿えない場合は、個別に相談させていただきます
開催時の状況により実施方法の変更、延期の可能性があります
脚注
*1: ただし、このリストはJACSTの全所属機関を網羅するものではなく、また科学の全領域を網羅するものではありません。記載のないものについては、ご自身でリサーチをお願いします。
*2:互薦会は、
互薦会前: 事務局が互選用資料を応募者全員に送付。応募者は所定のフォームを利用して全員分質問/コメントを送付。
互薦会当日: 持ち時間5分で、質問に回答
互薦会終了後: 投票を実施し一定の得票数を得られた方が、「バザール」にてパートナー候補と交流します。ただし選外となった方にも制限はあるが交流の機会は提供されます。
なお、応募者多数の場合は、この限りではなく、実施内容変更の可能性があります。
*3:互薦会は確かに選考の機会ではあるのですが、選考というよりは、ご自身の活動についてフラットで多様なフィードバックを得られる珍しい機会と捉えていただければと思います。
申し込み
※google アカウントへのログインが必要です。
参加科学者・美術家一覧
参加美術家
2023年度
新井碧、諏訪葵、加藤巧、椛田ちひろ、金孝妍、キンミライガッキ現代支部、コイズミアヤ、平山好哉、ヒロイクミ、山崎阿弥、山本雄基、吉見紫彩
2022年度
安里槙、飯島暉子、出口雄樹、入口可奈子、宇都宮真木、大槻唯我、北野謙、三好由起、森政俊、山口貴子、山本雄基、吉田ゆう
2021年度
うしお、木村亜津、黒沼真由美、澤崎 賢一、Saki Furuya、前川 紘士、山根一晃、Nerhol
参加科学者
2023年度
一ノ瀬俊明(都市環境学, 環境研上級主幹研究員)、石垣美歩 (天文学, 国立天文台 助教) 、桑垣樹 (幾何学/代数解析学,京大 准教授) 、白井智 (素粒子物理学, Kavli IPMU 特任助教) 、幕内充 (認知神経科学,国立障害者リハビリテーションセンター研究所 室長) 、湊丈俊(表面界面科学, 分子研 主任研究員)、山脇竹生 (化粧品原料の開発,資生堂 研究員)
2022年度
一ノ瀬俊明(都市環境学, 環境研上級主幹研究員)、大黒達也(音楽神経科学・計算論的音楽学, 東大 講師)、寺田健太郎(宇宙地球化学, 阪大 教授)、難波亮(理論物理学, 理研 上級研究員)、巴山竜来(数学/コンピュテーション, 専修大 准教授)、福永真弓(環境社会学/環境倫理, 東大 准教授)、佐伯和人(惑星地質学・鉱物学, 立命 教授)
2021年度
石河睦生(医用工学, 桐蔭横浜 専任講師)、石津智大(神経美学, 関西大 教授)、一ノ瀬俊明(都市環境学, 環境研 上級主幹研究員)、冨田秀一郎(発生生物学, 農研機構 グループ長)、中島啓(幾何学的表現論, Kavli IPMU 教授)、波多野恭弘(非平衡物理学, 阪大 教授)、水元惟暁(行動生態学, OIST 博士研究員)、湊丈俊(表面界面科学, 分子研 主任研究員)、Hannes Raebiger(物性物理学, 横国大 准教授)
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参加者によるプログラム評価
異なる領域での新たな出会いが、自身の活動意欲を向上させると共に、多角的な視点が育まれる。
専門性を持つ参加者による、純度が高くお互いの特徴を活かし合う対話を行うことができる。
長期的で制約の少ないプログラム設計は、振れ幅の広い交流を生み、深い考察や共創を促す。
プログラムでの学びや出会いが、自身の専門領域での活動に新たな展開や関係性をもたらす。
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これまでに主催した一般公開イベント
2024/5/9,「プログラム第1期報告会」Incuvation CANVAS

2023/12/16-27,「ファンダメンタルズ フェス」東京大学駒場博物館+東京大学駒場小空間
2023/7/8-9,「ファンダメンタルズ バザール」東京大学駒場キャンパス駒場小空間
2023/5/8-28,「ファンダメンタルズ フェスmini 2022+1 (メタバース)」
2022/12/24-25, 「ファンダメンタルズ フェスmini 2022」, 東京大学駒場小空間
2022/7/23-24, 「ファンダメンタルズバザール 2022」, 東京大学駒場小空間
2022/3/19-25, 「ファンダメンタルズ フェスmini」, JR上野駅 13 番線ホーム
2021/6/5-6, 「ファンダメンタルズバザール」, 日本科学未来館
2020/8-2021/6, 「ファンダメンタルズトーク」, オンライン開催
運営
主催:ファンダメンタルズ プログラム
共催:科学技術広報研究会(JACST)隣接領域と連携した広報業務部会、山口情報芸術センター(YCAM)*
任意団体「ファンダメンタルズ プログラム」は、科学技術広報研究会(JACST )ーー全国約130箇所の科学・技術の研究機関や大学などに所属する約200名の広報担当者が集まるインデペンデントな互助組織ーー内の隣接領域と連携した広報業務部会の部会員と、ファンダメンタルズ プログラム参加の有志アーティスト等で構成される。
*第2期プログラムパートナー、共催名義調整中
お問い合わせ
contact_at_fundamentalz.jp (_at_を@に変えてください)